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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2023年11月

鮮魚

11月の実績は、取扱数量34t(前年比55.3%)、取扱金額5,519万円(前年比70.3%)で推移しました。
例年より高い海水温のため、漁獲量が減少しました。また、エネルギー価格等の経費の値上がりによって、出港の回数も減少傾向であることから、浜値高が続きました。

冷凍魚

11月の実績は、取扱数量18t(前年比113.7%)、取扱金額2,830万円(前年比110.5%)で推移しました。
全般的に円安の影響で価格が上昇したことに加え、原料の搬入数量も限られているため、取引価格は横這いから強含みへ推移しました。

加工水産物

11月の実績は、取扱数量14t(前年比88.1%)、取扱金額2,046万円(前年比106.4%)で推移しました。
ドル高円安から輸入コストは上昇しているものの、市場の荷動きが予想よりも低調なため、取引価格が横這いで推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

養殖物:大型サイズが全般的に少ないことから、高値で安定しました。
冷マグロ:全般的に漁獲量が少なくキハダ・本マグロ共に入荷量が減少しました。

真鯛(天然・養殖)

天然:天候が安定せず、全般的に入荷量が減少しました。
養殖:大型サイズと小型サイズの在池量が減少しましたが、中型サイズの在池量は安定しました。エネルギー価格・資材費・人件費等の関連経費の値上げの影響を受け、高値で安定しました。

鰯・鯖

さば・いわし:例年より漁獲量が少なく、かなりの不漁でした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:漁獲量が極端に少なく、入荷がありませんでした。
剣先イカ:入荷量が少なく、取引価格は高値で安定しました。

貝類・うに

全般的に流通量が少なく、ほとんど相対取引分で対応しました。

冷凍かれい

為替の円安による輸入コストの増加分を仲卸業者への取引価格に転嫁出来ず、搬入量は減少傾向になりました。引き続き高値を横這いで推移する予想をしています。

冷凍鯖・鰆

冷凍鯖:価格は、為替の変動要因により相場は堅調に推移しました。
鰆・サゴシ:水揚げが始まりましたが、価格は高値でした。今後も高値を横這いで推移する予想をしています。

冷凍えび

ブラックタイガー:取引価格は横這いでした。
バナメイエビ:円安の影響から、取引価格は高値で横這いに推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

近年稀にみる不漁となり、高値で横這いに推移しました。

汐鮭・汐鯖

銀鮭等の塩干製品は、気候も涼しくなり販売が伸長しました。原料価格は、横這いで推移しました。

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