野菜・果実の市況:2023年11月
11月の実績は、取扱数量513t(前年比55.7%)、取扱金額9,950万円(前年比72.2%)でした。
野菜全般で前月と比べて入荷量が回復したことにより、先月の高値相場から、落ちついた相場展開へ推移しました。気温が冷え込んだため、白葱やきのこ類などの鍋物商材は、順調な荷動きとなりました。しかし、トマトを中心とした前月高値相場となった品目については、引き続き販売面において厳しい状況となりました。
11月の実績は、取扱数量155t(前年比72.3%)、取扱金額5,452万円(前年比107.0%)でした。
近年の天候不順の影響で主力品目(リンゴ・梨・柿・みかん等)の流通量が不安定であったことに加え、近年の高気温の影響を受け、入荷量は減少しました。輸入品目においても円安の影響を受けて販売数量・販売金額共に苦戦傾向となりましたが、インバウンド需要の影響による外食産業の好調により、輸入品目の一部については回復傾向が見られました。
主要品目の市況
玉葱(北海道) |
北海道、淡路島産の出荷量が少なく、堅調な相場展開となりました。 |
---|---|
トマト(熊本県) |
前月に引き続き高値相場となったため、販売数・販売金額共に厳しい状況となりました。 |
みかん(和歌山県・愛媛県) |
例年に比べ極早生みかんの切り上がりが早かったのに加え、早生みかんが天候不良の影響で出遅れたため、入荷数が減少し、単価高で推移しました。 |
柿(和歌山県・奈良県) |
例年に比べ成長期間の気温が上昇したことで、着果不足等の品質不良による産地出荷量の減少が見られたため、入荷量は減少傾向で推移しました。 |