野菜・果実の市況:2023年12月
12月の実績は、取扱数量632t(前年比55.8%)、取扱金額11,122万円(前年比67.5%)でした。
月内において全体的に単価高で推移した影響により、入荷数量は減少傾向となったため、荷動きは鈍化傾向となりました。特に年末商材(金時人参、ゆりね、山の芋等々)は、例年に比べ供給量が少なく、単価高で推移しました。
12月の実績は、取扱数量195t(前年比85.8%)、取扱金額8,206万円(前年比104.3%)でした。
秋期の不安定な天候の影響で、主力品目(柿・リンゴ・梨等)の流通量が不安定となり、入荷量は減少しました。柑橘類の収穫量は、九州産が豊作傾向となったものの、四国地区や近畿地区の産地は入荷量が減少するなど産地間のばらつきが目立ちました。苺は、最需要期であるクリスマス前に天候不順の影響で流通量が減少したため、入荷量は減少傾向となりました。輸入品目は、円安の影響を受けて単価高となり、販売に苦戦したものの、インバウンドにより好調な外食産業の影響により、みかん等の一部については回復傾向となりました。
主要品目の市況
玉葱(北海道他) |
北海道、淡路島産の出荷量が少なく、前年を上回る単価で推移しました。 |
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メークイン(北海道他) |
北海道産は天候不順の影響により品質(発芽等)が悪く、厳しい販売状況となりました。 |
みかん(和歌山県、愛媛県、佐賀県) |
早生みかんは、昨年を上回る入荷量でした。普通みかんは、産地の生産量減少に加え小玉傾向だったため、入荷量が減少し、単価高で推移しました。 |
苺(長崎県、福岡県) |
天候不順(寒波・曇天)により着色不良が見られた影響で入荷量が減少したことに加え、下旬以降に業務需要が高まったこともあり、市場流通量ではカバーしきれず、価格相場が高騰しました。 |