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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年8月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量34t(前年比102.3%)、取扱金額6,141万円(前年比115.5%)で推移しました。
台風10号の影響で入荷量が少ない状況でした。また、イカの水揚げは前年に比べて世界規模で捕獲量が減少しました。
サンマについては、8月から操業が始まり、出漁当初から大型船が出たことにより水揚げ量が増え、週に数回ペースで入荷しました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量137t(前年比415.4%)、取扱金額19,831万円(前年比372.9%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量19t(前年比100.8%)、取扱金額2,798万円(前年比105.5%)で推移しました。
全般的に厳しい円安による相場の強含みはなくなりましたが、カラスカレイ・サバ・イカ・タコ・トラウトカニ・赤魚等の原料相場の強含みが目立つ状況になりました。

加工水産物

加工水産物の実績は、取扱数量11t(前年比99.9%)、取扱金額1,353万円(前年比86.9%)で推移しました。
各メーカーの激しい値上げラッシュも落ち着き始め、各種水揚げ量は順調に推移しています。しかし、海水温の上昇によってサンマの漁獲量が少なく、原料価格は前年同様高値で推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生:メバチ・キハダの生鮮物は国内中心に入荷しましたが、量と良品が少なく品質も安定しませんでした。
冷凍:メバチやキハダは漁獲量が増えたため、前年よりも安くなりました。

真鯛(天然・養殖)

養殖:愛知・高知から新物が入荷しましたが、入荷量は前年並みでした。
天然:和歌山を中心に愛知・兵庫から入荷され、入荷量は前年並みでした。

鰯・鯖

イワシ:大・中羽イワシは北海道・千葉・三重・長崎から入荷し、中/小羽イワシは千葉・愛知・三重から入荷しました。
サバ:真サバは長崎・佐賀・鳥取から入荷し、入荷量は前年並みでした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:北海道・青森・島根・山口・長崎から入荷しましたが、世界規模で漁獲量が減少しているため入荷量は前年よりも少なめでした。
ケンサキイカ:漁場が長崎から島根・山口に移動しましたが、スルメイカと同様、世界規模で漁獲量が減少しているため、入荷量は前年よりも少なめでした。

貝類・うに

シジミ:夏と冬が旬です。島根・鳥取・愛知・三重・北海道・青森の湖で産卵し、成熟に4年かかりますが、寿命は10年です。入荷量や取引価格は前年並みでした。

冷凍かれい

需要のあるメインサイズ(0.5/1サイズ)の漁獲量が減少したこと並びに、各国の買い付けが強い状況にあるため、取引価格は高騰しました。
ドレス製品は前年よりも高値が続く見込みです。

冷凍鯖・鰆

大西洋のサバの水揚げが始まりましたが、各国のバイヤーの買付けが強いため、高値で推移しました。
また、国産サバの水揚げが少ないことから今後も高値で推移すると予想しています。

冷凍えび

ブラックタイガー:為替が7月後半から円高傾向に傾いたことによって大型サイズのブラックタイガーの取引価格は横這いから若干の弱含みになりました。
バナメイエビ:各国からの買い付けが落ち着き、需要と供給が安定したため今後の相場の見通しは横這いをが予想しています。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:兵庫を中心に鹿児島・徳島から入荷しました。豊漁期があったため、取引価格は前年よりも安くなりました。
丸干:台風による影響で漁獲量が前年よりも少なく、入荷量も減少しました。しらすは、兵庫・徳島から入荷しましたが、こちらも台風の影響で入荷量は前年並みでした。ウルメはこれから大中型が主体で入荷すると予想しています。

汐鮭・汐鯖

塩銀鮭:原料相場の変動により製品価格は堅調な状況でした。
塩サバ:ノルウェー産の搬入が10月以降になるため前年並みで推移しました。

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