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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年4月

鮮魚

鮮魚の実績は、取扱数量32t(前年比90.4%)、取扱金額5,341万円(前年110.1比%)でした。
養殖カンパチは、輸入飼料が円安により高騰した影響を受けたため、相場は高めですが、これから身質がしっかりしてくるため、ハマチよりも需要の増加が予想されます。
スルメイカ、ケンサキイカは、漁獲量が少なかったため、相場は高めとなりました。徳島県産のハモや太刀魚は、水温の上昇とともに入荷量は増加すると予想されます。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量157t(前年比540.7%)、取扱金額212,98万円(前年比518.6%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量14t(前年比71.2%)、取扱金額2,543万円(前年比87%)でした。
紋甲イカは、搬入量の減少と円安の影響により、また、タコは、環境の変化による影響で漁獲量が減少したため双方とも相場は強含みで推移しました。
ブラックタイガー、バナメイエビは、品薄による強含みが続いているため、新物が入荷される6月からの相場も引き続きは強含みの展開になることが予想されます。

加工水産物

加工水産物の実績は、取扱数量17t(前年比143.8%)、取扱金額1,726万円(前年比121.7%)でした。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

天然本マグロは、巻網漁法物、養殖物は鹿児島・大分・長崎から入荷しました。
キハダマグロ・メバチマグロは、前年よりも少ない入荷でした。
輸入物は、インドネシアが中心で、世界規模で漁獲量の減少が続いているため、前年よりも少ない水揚げ量となり、入荷は不安定でした。

真鯛(天然・養殖)

天然物:水温が上昇するにつれて入荷が良くなります。
養殖物:愛媛・高知を中心に入荷しました。
産卵を終えると養殖・天然物共に魚体が黒ずんできます。

鰯・鯖

鰯:新物の平子イワシの入荷が始まりましたが、例年並みに少ない入荷量でしたが、中羽イワシは、順調に入荷できると予想されます。
鯖:サバは、時期的に脂が落ちますが、夏にかけて脂がのり、美味しくなります。取引価格は前年より相場が強くなりました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:世界規模で漁獲量が減少しており、相場は強含みとなりました。梅雨が明けると大型化になります。
ケンサキイカ:スルメイカ同様、入荷量は昨年よりも少なく、取引価格は前年よりも強含みとなりました。

貝類・うに

アサリ:北海道・愛知を中心に入荷しましたが、漁獲量が少なかったことから、取引価格は前年よりも強含みでした。
アワビ:国産の入荷量が安定しなかったため相場は不安定となりました。
岩かき:天然・養殖共に入荷したため、取引価格は横這いとなりました。
ウニ:北海道ムラサキウニの入荷が夏にかけて動きだします。

冷凍かれい

端境期により国産在庫は品薄の状態で、円安も重なったため相場は強含みでした。そのため取引価格はドレス製品が中心で前年よりも高くなりました。

冷凍鯖・鰆

サバ:国産が不足しているため、ノルウェー産の引合が強まり、相場は強含みになります。また、円安の影響もあるため、相場は高値が続きます。
サワラ:韓国産が中心で、取引価格は前年から横這いとなりました。

冷凍えび

ブラックタイガー:品薄状態のため、今後の入荷において、相場は強含みの展開が予想されます。
バナメイエビ:流通の主であった小型サイズより大型サイズの需要が高まったため、取引価格は強含みで推移しました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:入荷が少なくウルメまじりで、取引価格は前年並みでした。
丸干イワシ・ウルメイワシ:新漁が開始されましたが水揚げ量が少なかったため、入荷量は減少しましたが、相場は前年並みでした。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:原料製品の入荷量が横這いで、原料相場は前年よりもやや安かったものの、需要と供給のバランスが取れたため、取引価格は前年並みでした。
汐鯖:大型は少なく中小サイズが中心で取引価格は前年よりも強含みとなりました。

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