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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年5月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量31t(前年比90.2%)、取扱金額5,356万円(前年比98.8%)で推移しました。
鮮魚は全般的にイカ・タコを除く各天然魚については横這い、市況は前年並みでしょう。
入荷量も前年並みに推移しており比較的市況も前年並みです。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量157t(前年比454.2%)、取扱金額21,065万円(前年比389.9%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量14t(前年比71.2%)、取扱金額2,363万円(前年比84.9%)で推移しました。
円安の影響にて価格は全般的に高値で推移しました。
人件費や原材料費の高騰によって、特に主力の銀だら・アカウオ・カラスカレイ・サバに影響がでました。

加工水産物

5月の実績は取扱数量12t(前年比118.8%)、取扱金額1,240万円(加工水産物の実績は、取扱数量13t(前年比118.8%)、取扱金額1,240万円(前年比83.5%)で推移しました。
夏場に土用の丑の日があるため需要が高まったことや、ウナギ蒲焼の製品は前年同様に愛知県での漁獲量が少なかったため高値になっており国産は今後も高値で推移すると思われます。
中国物のジャポニカ種やロストラーター種については円安の影響により取引価格は高値横這いの相場が続く。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

天然:メバチ・キハダは世界規模の環境変化による影響で品質と入荷量が不安定でしたが、需要が減少し安く販売ができたため取引価格は前年よりも安くなりました。
本マグロ:6月に入ると定置網漁が活発になり、山陰では巻網漁がはじまり取引価格は前年より安いくなります。

真鯛(天然・養殖)

天然:瀬戸内・和歌山物が主に入荷しました。産卵後は色が良くなりますが脂が落ちて身質は落ちます。取引価格は前年並みでした。
養殖:愛媛・高知産が中心で入荷され、入荷量は前年並みで取引価格も前年並みでした。

鰯・鯖

イワシ:入荷量は前年並みであったため、取引価格も前年並みでした。
サバ:春から夏場のサバは脂乗りが悪く需要は落ちます。取引価格は前年並みでした。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:石川・新潟・長崎・山口から入荷しました。急激な気温上昇によって海水温が高かったため成長は遅く入荷量は少なかったため、取引価格は強含みでした。
ケンサキイカ:長崎・山口・島根から入荷しました。世界規模の環境変化によって入荷量は少なく取引価格は前年並みでした。

貝類・うに

あさり・アワビ:入荷量は少なく相場は前年並みでした。
ホタテ:オホーツク漁が始まります。
ウニ:北海道・ロシア(北方四島)が中心となって入荷します。夏場に向けて卵が最も大きくなりますが需要が高かったため、相場は強含みでした。

冷凍かれい

円安の影響により原料・ヘッドレス製品共に強含みでした。取引価格はヘッドレス・フィレ製品共に前年よりも高くなりました。

冷凍鯖・鰆

国産サバは原料不足で高騰傾向にあります。ノルウェー産の引き合いが強く価格は前年より高くなりました。

冷凍えび

ブラックタイガー:新物の入荷はこれからですが円安の影響で相場は強含みです。
バナメイエビ:ブラックタイガーと同様に6月に国内搬入が始まりますが、為替の影響で7月以降の相場は横這いから強含みで予想しています。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:兵庫・徳島から入荷し入荷量は前年並みでした。偶然にも取引価格は前年よりも安いでしょう。
開き物:入荷量、取引価格共に前年並みでした。
煮干し:海水温の上昇で全体的に水揚げの時期が遅れているため取引価格は強含みでした。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:原料の高値が続いているため塩干商材全体に円安の影響にて相場上げになっています。
汐鯖:ノルウェー原料の中型サイズが中心です。漁獲量が少なかったことから入荷は少ないことが予想されます。

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