鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年6月
鮮魚の実績は取扱数量28t(前年比95.7%)、取扱金額4,815万円(前年比104.4%)で推移しました。
引き続きイカ類の入荷が減少しているため、強含みで推移しました。鮮魚全般に取引価格は高値で推移しました。
養殖ではご当地サーモンが海水温度上昇の影響で例年より早く終了しており、取引価格は前年より高くなりました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量132t(前年比454.7%)、取扱金額18,257万円(前年比394.3%)で推移しました。
冷凍の実績は、取扱数量15t(前年比88.5%)、取扱金額2,355万円(前年比95.7%)で推移しました。
海外からの輸入凍魚に関しては国内の搬入はあるものの為替の影響で価格は高騰しました。
入荷の減少が続いているイカ関係は、東南アジア共に相場は高値で取引されています。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量14t(前年比88.7%)、取扱金額2,355万円(前年比95.8%)で推移しました。
加工水産物の実績は、取扱数量10t(前年比100.3%)、取扱金額12,386万円(前年比81.6%)で推移しました。
夏の加工水産物の代表である蒲焼うなぎは、国産は前年より若干の値下げはありましたが、依然として高値で荷動きは堅調です。
中国産は円安の影響で土用の丑の日に向けて相場は上昇します。
主要品目の市況
鮪(生・冷凍) |
天然:生本マグロは三陸沖の養殖物が入荷しました。メバチマグロ・キハダマグロは千葉・三重から入荷し、取引価格は前年並でした。 |
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真鯛(天然・養殖) |
天然:兵庫・和歌山・岡山・愛媛から入荷されました。産卵後のため、身質は悪いです。 |
鰯・鯖 |
イワシ:真イワシの入荷量は大羽・中羽共に前年並みでした。また、カタクチイワシは入荷量は少ない結果となりました。 |
スルメイカ・ケンサキイカ |
スルメイカ:石川・北海道・青森・新潟・山形・山口から入荷しました。中小型が中心で入荷しました。 |
貝類・うに |
シジミ:土用シジミがピークを迎えます。取引価格は高めで推移しました。 |
冷凍かれい |
端境期であることや、原料相場の影響で製品の相場も高騰しており、品薄状況です。そのため、取引価格は前年より高目で推移しました。 |
冷凍鯖・鰆 |
サバ:国産の水揚げが少なく、ノルウェー産の価格が上がる為相場は強含みでした。円安も強含みの相場につながります。 |
冷凍エビ |
ブラックタイガー:円安の影響で今後の搬入は高値を予想しています。 |
ちりめん・煮干・丸干 |
ちりめん:瀬戸内では水温の上昇で水揚げが増える傾向です。 |
汐鮭・汐鯖 |
汐鮭:高めの製品価格で推移していますが、今後の製品価格の上昇による消化に注視しています。 |