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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年9月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量35t(前年比104.2%)、取扱金額6,109万円(前年比111.1%)で推移しました。
秋の魚といえばサンマですが、まだ日本近海には魚群がありません。前年より大きい物もあり、現在は1尾8g~120gの小型サイズが中心で入荷しました。今後の水揚げに期待しています。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量140t(前年比422.0%)、取扱金額20,673万円(前年比375.9%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量18t(前年比96.3%)、取扱金額3,100万円(前年比109.2%)で推移しました。
特にサバ・カラスカレイの状況が厳しく、サバは水揚量が減少しており、カラスカレイは中国からの引き合いが強い状況でした。取引価格はいずれも強含みで推移しました。

加工水産物

加工水産物の実績は、取扱数量10t(前年比105.0%)、取扱金額1,4932万円(前年比97.3%)で推移しました。
国産の真サバの水揚げが少ない状況でした。
輸入物については、ノルウェー産の水揚げ量が少なく、主なサイズは中小型が中心だったため、入荷量は前年より少ない結果でした。
加工(メーカー)にとっては厳しい年になることが予想されます。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

天然:生本マグロは北海道・青森から入荷しました。
養殖:生本マグロは大分・長崎から入荷しました。取引価格は天然・養殖共に前年並みでした。

真鯛(天然・養殖)

天然:瀬戸内の愛媛・兵庫から入荷しました。水温の低下と共に身に脂がのります。
養殖:愛媛中心に四国は高知から入荷しました。

鰯・鯖

イワシ:大羽イワシは各地共に水揚げ量が少ない状況でした。
サバ:水温が下がり脂乗りは良好となり、中型サイズが中心で入荷する見込みですが、水揚げ量が少ないため、取引価格は前年より高くなりました。

スルメイカ・剣先イカ

スルメイカ:スルメ漁の水揚げ量は世界的にみても減少しています。日本海・三陸も同様に減少し、青森・北海道と漁場は移りますが、入荷の期待は出来ません。
ケンサキイカ:小型が主で、入荷は前年より少なく取引価格は前年より高くなりました。

貝類・うに

アサリ:北海道・愛知から入荷するアサリは水温が下がり小型主体の入荷になります。
カキ:養殖のカキは広島が初旬、兵庫は中旬、岡山は中~下旬頃から始まります。
ウニ:生うにはメキシコから入荷します。

冷凍かれい

カナダ産は前年に比べ高騰し、海外からの買い付けの内、特に中国の引き合いが強かったため、高値で横這いでした。

冷凍鯖・鰆

サバ:ノルウェー産の加工向け小型サイズの水揚げが少なく、国内在庫も減少する中で加工筋にとっては厳しい状況でした。
サワラ:水温の低下した12月~2月に期待しています。

冷凍えび

ブラックタイガー:需要が少なかったため国内販売の状況が鈍く、今後の相場の見通しは横這いから弱含みと予想しています。
バナメイエビ:中国の春節に向けた引き合いから11月頃までは強含みの推移を予想しています。

ちりめん・煮干・丸干

丸干:夏場から入荷が少ないため、取引価格は前年より高くなりました。
ちりめん:秋漁の時期に入りますが、海水温上昇によって水揚げ量が少なかったため、入荷量は前年より少なくなりました。

汐鮭・汐鯖

塩鮭:海外からの輸送費や原料価格の高騰によって定塩銀鮭の値上げが続いていますが、消化ペースは変化がありませんでした。値上げが続いているため、取引価格は前年より高くなりました。
塩サバ:ついては国産の真サバの水揚げが少ない事から取引価格は前年より高くなりました。

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