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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2024年12月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量40t(前年比86.0%)、取扱金額8,631万円(前年比97.0%)で推移しました。
全般的に海水温の上昇により漁の時期や数量に大きな問題が生じているため、魚価の高騰につながりました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量216t(前年比145.4%)、取扱金額35,682万円(前年比182.9%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量22t(前年比94.7%)、取扱金額3,444万円(前年比97.8%)で推移しました。
全般的にみて円安の影響による価格の変動が見られました。
チリ銀鮭・大西洋サバの値上がりの影響により、定塩銀鮭・塩サバの製品価格の相場上昇の要因となっています。

加工水産物

加工水産物の実績は、取扱数量210t(前年比114.6%)、取扱金額5,973万円(前年比107.4%)で推移しました。
人件費・諸経費の値上げの影響により加工切身商材等の値上げが続いています。特にサバ・カラスカレイ等については原料減少も伴って高値で推移しました。ホタテ貝柱は輸出量が増加した結果、価格は更に高値にて推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生:本まぐろは養殖が主体でした。
冷凍:脂物・赤身共に入荷量は前年並みでした。

真鯛(天然・養殖)

天然:和歌山中心として愛媛・兵庫から入荷しました。
養殖:愛媛・高知から入荷しました。

鰯・鯖

イワシ:宮城・千葉・三重・鹿児島・高知から入荷しました。入荷量は前年並みでした。

スルメイカ・ケンサキイカ

スルメイカ:北海道・青森・三陸方面の水揚げは減少していますが、長崎・新潟・石川・富山から入荷しました。
ケンサキイカ:長崎・山口・山陰方面から入荷しました。

貝類・うに

牡蠣:養殖のカキが広島・岡山・兵庫から入荷しました。生育が少し遅れている産地もありますが全般的に入荷量は前年並みでした。

冷凍かれい

アイスランド産は前年より高騰しました。今後も搬入量が少ない見込みから、更なる高値を予想しています。

冷凍鯖・鰆

サバ:大西洋サバは原料在庫が減少しており、中国・ベトナム向けの加工の需要と韓国の積極的な買いtuke
によって価格が高騰しました。
サワラ:中国産のサワラが人件費及び経費の高騰の影響により高値横這いで推移しました。

冷凍えび

ブラックタイガー:円安の進行で産地からの買い付け価格が上昇しました。相場はやや強含みでした。
バナメイエビ:円安の状況で新規の買い付けが進んでいない状況です。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:端境期を迎え水揚げが減少したため、在庫主体の販売となりました。
ウルメイワシ:大分等の九州が中心でした。
カタクチイワシ:鹿児島主体の販売でした。

汐鮭・汐鯖

汐鮭:チリ産ドレス製品の供給が少なくなり製品価格は更に高騰すると予想しています。
汐鯖:ノルウェー産サバの搬入量が少ない状況で価格は前年より高いと予想しています。

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