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市況情報

鮮魚・冷凍魚・加工水産物の市況:2025年1月

鮮魚

鮮魚の実績は取扱数量34t(前年比99.8%)、取扱金額6,030万円(前年比104.8%)で推移しました。
海水温度の上昇が原因で旬の時期が変動しています。サワラは以前九州・瀬戸内海で水揚げされていましたが、近年では分布域が北上しており日本海でとれています。特に最近ではブリが北海道で水揚げされました。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量172t(前年比147.3%)、取扱金額23,695万円(前年比159.5%)で推移しました。

冷凍魚

冷凍の実績は、取扱数量14t(前年比121.4%)、取扱金額2,049万円(前年比98.7%)で推移しました。
輸入冷凍魚ではチリ銀・サバの高騰により製品価格の値上げが続いている状況で、量販店の売れ筋商品である定塩の鮭切身・塩サバの切身等が打撃を受けました。カラスカレイ切身の相場も強含みで継続しています。
※加工センターでの取り扱い分を含めると取扱数量16t(前年比139.1%)、取扱金額2,244万円(前年比108.0%)で推移しました。

主要品目の市況

鮪(生・冷凍)

生:本マグロの天然物は九州・山陰から入荷し、メバチマグロ・キハダマグロは国内及びインドネシアからの入荷でした。
冷凍:インドメバチマグロ・キハダマグロは大西洋・インド洋から入荷しました。入荷量は前年並みでした。

真鯛(天然・養殖)

天然:和歌山を中心として愛媛・香川・兵庫より入荷しました。取引価格は前年並みでした。
養殖:愛媛・高知から入荷しました。入荷量は前年並みでした。

鰯・鯖

イワシ:中小羽は北陸・三陸及び千葉から入荷、大羽は三陸・千葉から入荷しました。入荷量は前年並みでした。
サバ:真サバは長崎・鳥取から入荷、ゴマサバは高知・三重・鹿児島から入荷しました。入荷量は前年並みでした。

スルメイカ・ケンサキイカ

スルメイカ:大型が長崎・山口・富山から入荷、小型は山形・島根から入荷しましたが、入荷量は前年より少ない結果となりました。
ケンサキイカ:例年、長崎・山口・山陰方面から入荷しますが、入荷はほとんどありませんでした。

貝類・うに

牡蠣:養殖のカキは広島・岡山・兵庫から入荷しました。生育の状況は水温の関係上一部で遅れた所もありましたが、取引価格は前年並みでした。
ウニ:入荷量が少なく、北方四島・カナダ・アメリカの輸入物が中心でした。

冷凍かれい

円安の影響から国内への搬入量や価格面で厳しい状況です。
フィレ製品もドレス原料同様に影響を受けました。

冷凍鯖・鰆

サバ:大西洋サバのトロール漁が始まりましたが、円安の影響によりEUからの引き合いが強く、過去最高値となり、国内メーカーの値上げが始まります。
サワラ:小型製品の価格は横這いですが、大型は漁獲量が少ないため、高騰すると予想しています。

冷凍えび

ブラックタイガー:円安の影響により搬入価格が高騰し相場は強含みで推移しました。
バナメイエビ:国内在庫の品薄により相場は強含みです。取引価格は前年よりも高くなりました。

ちりめん・煮干・丸干

ちりめん:端境期を迎え寒冷により水揚げがない状況でした。
煮干・丸干:入荷量は減少しているため、価格は高騰しました

汐鮭・汐鯖

原料の値上げに製品の値上げが追い付いていない状況です。更に原料の価格が増加する為、製品の規格・サイズ・重量の変更・売価増加に繋がりました。

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