4−1 食品の安全・安心の確保
消費者の食品への安全・安心に対する意識や要求レベルが年々高まる中で、今後の卸売市場に求められている取組は、卸売場から仲卸店舗を経て買出人への販売・配送に至る過程における品質管理の高度化等の機能強化である。
市場商品の信頼性の確保と集荷・販売の拡大に向けて、市場のコールドチェーン化に計画的に取り組むとともに、品質管理や衛生管理の徹底を図る。
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品質管理の高度化の推進
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- 市場のコールドチェーン化に向けた施設整備として、低温卸売場や保冷庫等の適正な管理を行うとともに、市場関係事業者においても保冷設備の整備や保冷配送等に取り組む。併せて、トイレ・加工場などの施設改修の検討を進める。
- (2)
- 市場における品質管理の高度化に向け、市場関係事業者はそれぞれ自ら品質管理規範等を策定し、計画的に取り組む。
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- 生産者等と連携し、商品履歴の情報の管理と適正な品質表示等の徹底を図る。
- (4)
- 市場の食品検査及び監視指導の実施状況や品質管理の取組等をホームページ等で公表するなど、市場商品の安全性をPRする。
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衛生管理等の徹底
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- 衛生管理に関するハンドブック等を作成し、啓発を強化するとともに、年間を通して継続的な学習活動に取り組む。
- (2)
- 市場関係事業者は自ら率先して、清潔な環境や衛生上のマナーの向上に徹底して取り組む。また、発泡スチロールの減容など、省資源・リサイクル活動を進める。