令和6年度 第1回 尼崎市公設地方卸売市場運営委員会 開催概要
1.尼崎市公設地方卸売市場の取扱高の現状及び推移について
事務局より、直近3か年の取扱数量等について説明した。過去3年間のコロナ禍において外食需要が大きく減少し、回復途上にあるなか、エネルギー価格の急騰などに起因する物価高の影響を受けた消費者の節約志向などにより取扱数量は減少傾向である一方、取扱金額においては、物価高などの影響により、取扱数量と比較すると減少率が少なく済んだもの等と説明した。
こうした状況の中、開設者として、場内事業者と連携した集荷・販売強化への取組を進めていくうえで例年実施している「集荷・販売拡大事業支援金(産地拡大・集荷力向上に向けた取組への補助)」の支援対象を見直すなどし、幅広く支援ができるよう取り組むと説明した。
その後委員から、コロナ禍の影響がだんだん薄れつつある中、産地生産従事者の高齢化や燃料費の高騰、物流費の高騰、為替の影響などで、生産量の減少並びに売上額の減少につながっており、引き続き、場内事業者との良好な関係性を保ち続け、経営状況の把握と支援を行って欲しい等の意見があった。
2.市場の活性化に係る取り組みについて
事務局より、現在行っている活性化に係る取組みとして、市場開放フェアや市場見学会の実績報告に加え、令和5年度から実施している市内飲食店への訪問PR等の実績及び課題について報告・共有し、今後、更なる取引機会の創出として、当市場と取引することに対するインセンティブの検討などが必要である等と説明した。
その後委員から、市内飲食店の訪問PRについて、他では例のない取り組みであり、商談に繋がらなくても市場の認知度向上の意味では効果があることや商店街のアンケートも引き続き実施し、少しでも取引業者を増やす努力をすべきとの意見があった。
また、市場見学については、市場の認知度向上につながることや事業者さんの後継者育成の観点からも実施を継続すべきとの意見があった。
3.その他報告事項
(尼崎市公設地方卸売市場再整備事業の進捗について)
事務局より、市場再整備事業の公募要件等の公表スケジュールなどについて報告した。







